前回のあらすじ
入社して2年目、先輩から「雑兵Aの歓迎会の幹事、自分でやってよ!」と言われ死亡した。
退職が休職になる
さて、上司に「仕事を辞める」という意思ははっきりと伝えた。ネットで読み漁った記事には2週間後で退職できるはずと書いてあったから、2週間後にはニートだ!
もはや自暴自棄の私は、やけくそになりながら上司の出方を伺った。上司はおろおろとしだし、ついには「ちょっと総務に、相談、するから」という言葉を吐き出した。
その後、私の退職意志は総務部に伝えられ、私は総務部の女性社員と面談をすることになった。
「うち、会社にカウンセラーの先生が来ることになっているから、まずはカウンセリングを受けましょう?」
そう優しく諭されつつも、自暴自棄だった私は「カウンセリングを受けようと、この心、変わったりはせん!」という武士のような心で、カウンセリングを受けることになってしまった。
カウンセリングは社内の会議室で行われた。先生は非常に真面目な顔をして私の話を聞いてくれた。先ほどまで「この会社に在籍した日々、一遍の悔いなし!」と頑固だった私の心は、その先生の態度に打たれ、ついには「辛かったんだよぉ」と泣き出しそうになってしまった。
結果、カウンセラーの先生は「今すぐ休職してください」という結論に至った。正直、辞めるつもりではいたのだが
「休職?はて、金をもらいながら休める?最高じゃね?」
と屑思考がよぎり、結果、私は休職することになってしまったのだ。
休職を経て、退職へ
結論から述べよう。私は会社を辞めた。
理由は簡単。
もう二度と、あの会社へ足を踏み入れたくなかったからである。
別に会社自体を恨んでいたわけではない。しかし、もう二度とあの先輩の顔は見たくなかった。とりわけ、その会社に未来がないことも何となく感じており、結果、退職に至ったわけだ。
退職はシンプルだった。退職届をメールで提出し、業務で持っていたものをすべて送付した。
休職をはさんだ退職のメリットは?
さて、では休職を挟んだ退職のメリットとはなにか。
それは心を大いに休めることができるということだ。
もし、休職を挟まなければ、大抵の場合、食い扶持を即座に稼がなければならない。
しかし、休職中は手当を得ることができ、その間治療に専念することができる。そう考えれば、休職を利用して休んだ方がメリットとして働く面は大きい。
そしてデメリットとしては、休んでいる間も会社と係わりを持たなければならない点だ。あれほど憎んだ会社と1秒でも早く離れたいと思っているのであれば、その心に従うのも一つである。ストレスから完全に切れることで解決することもあるということを忘れないでほしい。
こうして私はニートになった。休職を挟んで辞めた私は、この後ハローワークで新しい発見があるのだが、それは別の機会に話すとしよう。